フランス語中期留学

大谷 美沙樹

文学部 3年生(参加時)

参加プログラム
フランス語中期留学
国名
フランス
派遣先名
リヨン第二大学
参加年度
2022年度

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留学の背景

私は、大学生になったら必ずどこかの国に留学しようと高校生の頃から決心を固めていました。そのため、アルバイトを始めた時から留学用の貯金も始めていました。ところが、いざ留学に行こうと思った大学2年生の時に、新型コロナウイルスの影響により、こちらのプログラムは中止の状況にありました。1年留学を遅らせることは就活や単位などにもかなり影響を及ぼすと考えていたため、正直3年生で留学に行こうとは考えていませんでしたが、今後の将来を考えると海外に留学するタイミングは今しかないと考えを改め、このプログラムに参加しました。フランス語のプログラムを選択した理由は、私がフランス語専攻でもありますが、一番は英語以外の言語を使ってみたいと考えたからです。日本でも英語を使う機会は多くありますが、せっかく海外に行くのなら英語以外の言語を使っている国に行ってみたいと思っていました。

1日のスケジュール

留学して2週間:フランスの大学の授業を受ける前に、プレ授業のようなものがあります。午前と午後に分かれていて、午前は1年生で習うような文法や単語のおさらいです。午後からは自分たちの住む地域”リヨン”の歴史的な町を探索します。
3週間後以降:大学は基本的に毎日授業がありますがクラスの時間割によって大きく変わります。私は月曜日から木曜日は朝の10時から夕方の5時ごろまで授業が入っており金曜日は全休でした。3日間の休みを利用してフランス中の観光を楽しみました。
一日のスケジュールは日によって変わりますが、学校にいって授業が終わった後に買い物に行く日もあれば、フランス人で日本語を勉強している生徒に日本語を教えに行ったり、課外活動のバスケ・ダンス・バレーに参加する人もいました。

印象的な出来事

町を歩いているだけで楽しい気分にさせてくれるフランスですが、めったに経験できないこととして1つあげるとすれば、本物の劇団の舞台にエキストラで出演させていただいたことです。ちょうど、私たちの先生の知り合いの方がアジア系のエキストラを探していたようです(もちろんアジア系の方でなくとも参加できました)。私たち学生以外はほとんどどこかの演劇の学校に通っていたり、Youtuberなどをされている方たちでした。そんな中で、まともにフランス語を聞き取る・話すこともできない私たちを練習に参加させ、一緒に芝居をさせていただいたことは本当に楽しい体験でした。その舞台のあと、仲良くなった主婦の方のお家でホームパーティーをしたことも思い出の1つです。

留学で得た経験

留学ではたくさんの力を身に着けたと考えていますが、やはり一番身についたのは「度胸」だと思います。現地ではフランス語を使うことが当たり前なので、自分の拙いフランス語を使っていくしかありませんでした。そうしていくうちに、きっとこれは伝わらないだろうなぁ、、、と思っていても、何回もその場面に出くわすことで、その状況に慣れていき余裕が生まれてきます。落ち着いて考え簡単な言葉で説明すれば、理解してもらえる事が次第に多くなりました。また、フランスは治安がよくはない地域です。幸いなことに私たちの住むリヨンはまだ治安が良い方でしたが気を抜くことはできません。そのため、フランスに渡航する前はスリなどに怯えていました。ですが、そのような国で一人で旅行に出かけたり買い物をしたりすることが当たり前にできるようになったこと、また一人暮らしを4か月できたことがこれからの私の心の支えとなってくれると思います。もちろんフランスは怖い国ではありません。遠い国からやってきた私たちにわざわざ日本人か確認し、「ようこそ!」と日本語を披露してくれたり、お話し相手になってくれる人たちも多かったです。

アドバイス

フランス語を勉強すること、異文化を知っておくことはきっと言われなくてもわかっているとおもいます。なので私からの個人的なアドバイスを後輩に送るとすれば「趣味を大切に」してください。私の趣味は、漫画・アニメを読むこと、ディズニーランドに行くこと、宝塚歌劇を見に行くこと、競技かるたをすることです。趣味は言葉の壁を乗り越えて人と仲良くなれる大きなツールです。フランスに住んでいる方は本当にアニメ・漫画が大好きでした。好きなアニメのキャラクターの名前を言い合うだけでも盛り上がります。そして、私はディズニーランドの年間パスポートを買い一人で楽しんでいました。たまたま、一人で来ていたフィリピン人の子が「あなたも一人なの?」と声をかけてくれて、私がディズニーが好きで一人で来ているのだと言うと、彼女もディズニーが大好きだということで話は大盛り上がり、その日一日は二人でディズニーパークを楽しみました。彼女は今でも連絡を取り合う友達の一人です。フランスには宝塚歌劇はありませんが、宝塚のお芝居がフランスのミュージカルを取り入れている作品がいくつかあるので、フランスでミュージカル好きの子たちと一緒に歌を歌って仲良くなりました。最後に、フランスでも競技かるたを趣味にしている人たちがいて、コンタクトをとり、一緒にパリで試合をしたのも良い思い出です。なにか趣味があればより楽しく素敵な経験ができると思うので「趣味を大切に」してください!