国際学部 2年生(参加時)
法学部 1年生(参加時)
海外の文化を体験したかったこと、関学の留学制度が豊富で入学当初から留学について興味を持っていたことが、このプログラムの参加への決め手です。夏休み期間を有効に使いたいと思ったのも研修に参加する理由の一つでもありました。短い期間の中で正しい英語を学ぼうとする集中力、行動力、観光地への行き方などすべての計画を自分たちで決めることで、自立の力が養われたと感じています。
また、CIECが運営する留学フェアに参加したことが1番の決め手となりました。相談したすべての方が絶対に行った方がいいと強く勧めてくださったので「よし、留学に行こう」と参加することを決めました。
オーストラリアに決めた理由は、同じ研修の中で最も滞在期間が長かったこと、治安が良くきれいな街だったこと、季節が冬で動きやすかったことなどが挙げられます。
毎朝バスで片道40分ほどの距離を登校していました。授業は平日の月曜日~金曜日の8時半から1回の休憩を挟み、12時45分までありました。クラスは、全員が関学生ではなく他大学から来た学生もいて、話しやすい雰囲気なので全員とすぐ打ち解け楽しく過ごしました。授業の内容は、自ら英語で話しながら主にコミュニケーション能力の向上を目指す授業です。放課後にはアウトレットへショッピングに行ったり、大きな広場でキャッチボールをして楽しみました。
休日は、友人たちと観光地を巡り、中でもロットネスト島に行ったことが思い出として残っています。島には世界一幸せな動物と呼ばれているクオッカが多く生息しており、見るととても癒されます。また、景色もよく、周りの海水が透けているほどきれいなので、映えスポットとして人気です。授業がない日も1日楽しむことができることが西オーストラリア州の魅力の1つです。
ホストファミリーとは、円満な関係でした。初日から「君は私の息子だ」と言ってくれ、感動したことを今でも覚えています。休日には、一緒に天ぷらを作りました。何もわからない自分に楽しく生活するヒントを与えてくれました。
最終日には、感謝の手紙と日本から持ってきたお土産(私は扇子を贈り物に選びました!)を渡し、別れを惜しみました。短く濃い生活を送ることができたことはホストファミリーの存在があったからであり、この人たちがいなければ楽しい研修生活は送れなかったと思うと涙があふれ、泣くぐらい楽しい生活を送ったんだなと感慨深かったです。
コフヌコアラパークでコアラを抱っこしたことが印象に残っています。寝ているコアラ、親子で木にしがみついているコアラ、食事をしているコアラなど、10匹以上のコアラがそこにはいました。おっとりした性格で、抱いても眠そうな顔をしており、かわいい印象でした。
また、バスの運転士が次の停留所のアナウンスをしないことも印象に残っています。パース市内は電車よりもバスの方が交通ルートは発達していたため、私たちもよくバスを使って登下校や観光地まで移動していました。乗客は目的のバス停に着く前にボタンを押し、降りる意思を伝えることでバスから降りることができる仕組みでした。最初、戸惑いはあったものの、そのうち慣れてきて徐々にオーストラリアの文化が理解できるようになっていきました。運転手も明るい人ばかりで、降りる時に「Thank you!」と言うと「Good luck!!」と返してくれる人もいました。ここから、国民の優しさ、他国からの人々を受け入れる柔軟さを感じました。
自分たちで考えて行動する積極性が身につきました。文化の違う国では、臨機応変に対応する力が求められます。日本で移動する時に使用するカーナビや電車の時刻表のアプリ、乗換案内などは、外国となるとありません。自分の力で行動することがこの研修では求められました。その結果、自分で考えて行動する力が鍛えられ、1人で積極的に外国の文化に触れる機会が多くなりました。この経験により、1人旅をするようになったり、周りの意見に流されていた研修前よりも自分の考えだけで行動することが増えてきたと思います。
また、オーストラリアでは朝早くに起床し行動を開始する文化なので、夜遅くに寝ることがなくなり、健康的な生活を送れるようになりました!
初めての留学は不安だと思います。私もそうでした。しかし気づけば、もう帰国の1日前になっており、研修生活は短く感じました。楽しい時はあっという間という言葉がありますが、まさにその通りだと思います。楽しい経験ばかりでした。また、現地の人も優しく社交的で、温かく私たちを迎え入れてくれました。周りの建物や自然などもすべての環境が整っており、カフェ好き、きれいな景色好きの私にとっては十分にいい経験をさせてもらいました。初めての研修生活がオーストラリアでよかったです。また行きたいなとも思えるプログラムでした。
ホストファミリーも参加した学生のすべてが平和的な家庭で、温かく迎え入れてくれており、家族のように接してくれるので、心細さは皆無でした。全員が初日から楽しい研修生活を送りました!
少しでも、留学に興味がある、もしくは検討している方たちは、是非授業のない長期休暇を有効活用して留学してみてください。きっと自分の新たな目標や行動力が発揮されます。このプログラムに参加することを強くオススメします!!
文学部 1年生(参加時)
私は高校生のころから留学したいという思いがありましたが、コロナ禍などの理由から諦めてきました。大学生で留学をしたいと思い、プログラムを探し始めましたが、留学経験がないことから、まずは外国語研修に挑戦してみようと考えました。海外にいる間は常に英語に触れることができる環境が良いと考えていたので、現地学生が授業や日常生活でサポートをしてくれるbuddy制度があるマラヤ大学プログラムがとても魅力的に感じました。また、現地の食事を楽しみたかったので朝と昼に食事がついていること、そしてその食事を通じて現地の方々と沢山コミュニケーションを取り、様々な宗教や民族が混在するマレーシアを理解したいと考えたことも選んだ理由の1つです。
プログラム期間中はホテル滞在のため、朝はホテルから大学まで全員で移動し、大学で朝食を食べてから授業に向かいます。授業内容は主に、スピーキング、グラマー、ライティング、リーディングの4つに構成されていました。日によっては、マレーシアの文化を学ぶ授業や午後4時半までフィールドトリップの日もありました。基本的には、午後1時半まで授業があり、その後1時間ランチタイム、そしてホテルに戻ります。夕方以降は、buddy制度で親しくなった現地学生たちと関学生、そして一緒にプログラムに参加している日本人の他大学の学生と、夜ご飯を食べに出かけていました。授業最終日には、クロージングセレモニー(プログラム修了式)が行われます。セレモニーでは、参加者全員が民族音楽を奏でたり、ダンスをするため、この日が近づいてくると、午後4時半までは全員で民族楽器やダンスの練習していました。
夕食の時間は、関学生だけではなく、他大学の学生や現地の学生の友達を沢山作ることができました。関西以外の大学の人も沢山いたので、マレーシアと日本の違いを知ることができただけではなく、日本国内の学生同士とも様々な価値観を共有できたことが私にとってとても有意義な時間でした。また夕食の時間に仲良くなったことをきっかけに現地の学生に話しかけやすくなり、授業を受けることがより楽しくなりました。
クロージングセレモニーに向けての練習では、マレーシアの文化を座学だけではなく実際に経験できたことが私にとってとても価値のあるものでした。現地の方がダンスを指導してくださり、様々な道具を使ってダンスを踊るため見ているだけでも楽しむことができました、また、本番では民族衣装を着て踊ることができました。体全体で文化を感じ、学ぶことができました。これは私にとって初めての経験で忘れられない思い出です。
発言が常に求められる授業に驚きました。先生から指名されるだけではなく、授業内に突如ディベート大会が行われたり、学習した言葉・表現を使って英語劇をしていました。日本とは全く異なる授業形式で驚いた反面、発言に慣れる環境を作ってくれていたのでとても魅力的な授業形式だと思いました。
自分から積極的に行動する重要性に改めて気づかされました。先ほど話題にしたディベートの時、当初はほとんど自分の意見を言うことができませんでしたが、勇気を出して発言してみると「その考え方は新しいね!」などの多くのフィードバックを貰うことができました。先生方やbuddyたちのサポートにより、安心して授業に取り組むことができました。また授業外では、行ってみたい場所をbuddyに積極的に提案してみました。buddyは、その場所を案内してくれ、結果、自分の力だけでは絶対に気がつくことができなかったマレーシアの町の魅力に気づくこともできました。これらの経験を通して、積極性は新しい世界を知るきっかけを生み出してくれるだけではなく、自分の可能性を広げる第一歩になるのだと身をもって感じました。
慣れないことの連続で疲れなどを感じてしまうこともあるかもしれませんが、その時はbuddyなど周りにいる人を積極的に頼ってください。一人でため込まないことがとても大事だと思います。また、マラヤ大学での語学研修は他のプログラムに比べて多くのフィールドトリップが企画されているため、約一か月の間にマレーシアの魅力をたくさん知ることができると思います。マラヤ大学の方々、学生や先生方も勉強熱心なだけではなく、親切な方ばかりなので、マレーシア滞在中の私たちの生活を手厚くサポートしてくれます。現地の友達を増やしたいと考えている方には最適なプログラムだと思います。自分から授業に参加していくと、授業内容が頭に残りやすく授業を受けることがいつもより楽しくなると知ることができました。よって、日本に帰国後も先生が投げかけた問いに積極的に答えるように意識しています。また、研修中に様々な民族背景を持つ人と会話し、自分の価値感が変わる瞬間が私にとって、とてもワクワクすることだと知りました。よって、帰国後は関学で行われているKGバディーズに参加し、日本でも様々な国の人と関わっています。この研修がきっかけで学校生活を自分らしく、より充実したものにすることができています。
マレーシアでの経験を今後も新しい自分の発見や成長につなげていこうと思います。
国際学部 1年生(参加時)
春学期間のカリキュラムを自分なりに作った際、英語力を向上させるために何をすべきかをはじめに考えました。考えついた結果、最短で英語力を向上させるためには夏休みを有効活用することではないかと考えました。1ヶ月は少し短いと思うかもしれないですが、実際にこの限られた時間で何ができるかを考えたときに勉強はもちろん旅をすることについて計画をして行動に移すことに辿り着きました。
また、次に何かしらの留学をするときにでもこの短期間の留学は役に立つと考えました。そして、色々な国の人々と交流する中で自分の意見をはっきりと伝え、様々な視点から相手と意見交換ができるのではないかと考えたためこのプログラムに参加することを決めました。
毎朝、約30分の距離をバスに乗って学校まで登校していました。授業は月曜日から金曜日まであり朝の9時から授業が始まり休憩を1回挟み午後1時30分まで授業がありました。この1回の休憩で外に出て風にあたりながら昼食をとりました。放課後には、友人と一緒にシティーセンターへ行ってカフェに行ったり、すぐ家に帰って宿題をして犬と遊んだりなど毎日充実した日々を送ることができました。
授業は、日本のようなGrammarの時間は先生から生徒に向けての一方通行の授業ではなく、Grammarの時間であってもSpeakingを活用しながら先生と生徒のやりとりを行うことによって内容が定着し、みんなと一緒に理解を深めていくことができて非常に良かったと思いました。一人でもわからない人がいればそこで一度止まって理解できるまでみんなと一緒に考えていくということが日本とは違って面白いと思いました。授業の中で最も良かったと思ったことは、一人で文法問題を解いた後にはグループに分かれて丸付けを行なったことです。この時に、ただ丸をつけるのではなくなぜこの答えになったのかを明確にして理解を深め合いました。決まりきった答えであっても、それぞれ違った国で英語を教わってきたためお互いぶつかり合うこともありました。しかし、お互いを尊重し高めあうことでこのような考え方もできるということを知り解答まで辿り着くことができた点が非常に良かったと思いました。
週末には、友人とショッピングしたり、ビーチへ行ったりしました。また、早朝にバスに乗ってモハーの断崖を見に行きました。また、タイタニック号が最後に泊ったと言われるCobhという町にも行きました。個人的におすすめするスポットはHowthという海町です。ここでは、景色も美しくて料理も本当に美味しかったのを覚えています。正直、アイルランドへ行く前まではアイルランドの食事に対してあまり期待はしていませんでした。しかし、アイルランドの食事はお口に合えば本当に素晴らしい料理ばかりでした。また、アイルランドの食事には、はずれが全くなかったのが魅力の一つなのではないかと考えます。
バスに乗っている時、運転手さんが歌を歌いながら運転をしていることが印象的でした。これらを目の当たりすることによって、アイルランドの国民性を把握することができました。
最も印象的であった出来事は、ホストファミリーの家の近所に住んでいる8歳の男の子が日本に対して興味を示してくれたことです。「普段は何語を使っているの?」や「日本の場所はどこにあるの?」などたくさん質問をしてくれました。時々、私も考えさせられる内容などもありましたがそのことに対して自分なりに勉強してみようと思いました。それは今でも様々なことについて勉強する姿勢に繋がっています。
また、レストランで食事をしている時、道を歩いている時などたくさんのアイルランドの方々に声をかけていただきました。アイルランドの人々は親切で、ときどきシャイな一面も垣間見える人たちがたくさんいらっしゃいました。何気ない会話であっても、日本人に対して寛容で温かさや心地よさなども与えてくれました。また、日本では決まったバスにしか乗る機会がありませんでしたが、アイルランドではバスを活用する機会が多かったためバスの乗り方など、公共交通機関を上手に活用することもできるようになりました。現地の方がバスを降りる際、感謝を示していたため私もバスを降りる時はバスの運転手さんに感謝を示すことを忘れないよう常に心がけていました。
これらの経験は今でも鮮明に覚えているため思い出すたびにもう一度アイルランドへ行きたいといつも思っています。
不測の事態であっても臨機応変に対応するという力が身につきました。私たちは、大阪からアラブ首長国連邦のドバイで経由しアイルランドのダブリンへ行く予定でした。しかし、大阪発の便が遅延してしまったことにより一度ドバイへ行きドバイで一泊した後にイギリスのバーミンガムで乗り換えをしてダブリンに到着という形になりました。通常であれば大学へ行ってホストファミリーに会うという流れでしたが、深夜便であったこともあり大学の寮に一泊するということになりました。このように、予想もしていなかった出来事に対して今何を行うべきかなどを即座に判断し的確に行動する力がつきました。
また、アイルランドは時間の流れもゆっくりで日本にいるときは慌てて準備をしていた朝でも、アイルランドに留学へ行ってから早起きもできるようになりゆっくりと朝食を取りホストファミリーの5歳の女の子と2歳の男の子と犬と毎朝遊んでから学校へ行くことが増えました。また、今でもホストファミリーとは仲良しで来月にはアイルランドへ行ってホストファミリーに会いにいきます。留学後もホストファミリーと繋がることで、またその国へ行くきっかけを作ることができるのではないかと考えます。
以前では計画したことに対して色々と考えて現実的ではなかったら結局、諦めて実行しなかったことに対しても、今では計画をしたことはすぐ行動に移し必ず実行することが私のモットーとなりました。また、挑戦したいことは迷わず挑戦すべきだと考えるようになりました。
アイルランドへ行った1、2週間は日差しが強くて暑い日が続き真夏日でした。しかし、3週目から急に冷え込み寒い日が続いたため服装には注意して留学準備を行うようにしてみてください。
また、自分の将来やどのような自分になりたいのかを考えた後、目的や目標を明確にしてから留学へ行くべきだと考えます。また、自分がやりたいと思ったことはできる限りの努力をして必ず実行すべきだと私は考えます。留学へ行きたいけど不安と思った方、絶対に大丈夫です。留学が初めての方でも楽しいと思えるプログラムです。少しでも留学に興味のある人はこの夏休みを有効活用してアイルランドへ是非、留学してみてください。この1ヶ月間、日本では経験することのない計り知れない驚きや発見をたくさん経験することができると信じています。
文学部 2年生(参加時)
「大学生になったら海外に行きたい」とずっと思っていたのですが、一回生のころは新型コロナウイルスの流行が依然として猛威を振るっており関学の留学プログラムも全くと言っていいほど開講されていなかったので、留学の道をあきらめざるを得ませんでした。せっかく大学生になったのに、このまま外国に行けないままなのかなと落ち込んでいたところ、2022年のこの時期になりようやく感染状況が落ち着き始め留学プログラムが徐々に開講されるようになったので「行くなら今だ!」という気持ちですぐにこの夏季外国語研修への参加を決めました。人生初の海外渡航経験で長期間のプログラムに参加することには少し不安があったため、「とりあえず日本を出て、世界の異文化を体験してみたい」と考え一カ月の短期プログラムである外国語研修に参加しました。渡航先にカナダを選んだのは幼少期のころから行ってみたい国の一つであったこと、また治安が良く落ち着いていると聞いていたことなどが理由です。また滞在の形態も寮生活であったため、同じ関学生と一緒に生活できる点が安心できました。
授業は平日の月曜日から金曜日、朝8時半から16時ごろまで受けていました。午前と午後の両方授業がある日もあれば、どちらか一方だけ、または午後にフィールドトリップに行く曜日もありました。各授業は80分間で、授業間には10分休憩がありました。またお昼休憩は100分間あったので、関学で授業を受けていたときよりもゆったりとランチタイムを過ごすことができたことをおぼえています!土日は基本的に休みでそれぞれ遊びにでかけたり買い物に行ったりと自由に過ごす時間でした。また、2週目と3週目の週末にはオタワ・モントリオール、トロント・ナイアガラの滝へのトリップがあったので、忙しくもとても充実した時間を過ごすことができました。
すべての出来事が新鮮で印象深かったため書きだすとキリがないのですが、一番の思い出はオンタリオ湖の湖畔で過ごした時間です。オンタリオ湖はキングストンの人たちにとても愛されている場所で、湖畔のベンチでゆっくり本を読む人もいれば毎日のように泳いでいる人もいたりと、多くの人がオンタリオ湖のほとりで各々の好きな時間を楽しんでいました。見たことないくらい広い水平線にゆっくりとした時間が流れ、オンタリオ湖に行くと気持ちを落ち着けることができました。あれほどゆっくりとした時間は日本にいるときにはなかなか過ごすことができませんでした。夕陽に染まるオンタリオ湖の広い水面を眺めながら自分と向き合う時間をつくることができたのはとても良い思い出です。またモントリオール大聖堂の中に入ったときその壮大さと内装の華麗さに圧倒され、思わず言葉が出なかったのを覚えています。日本で行く仏教のお寺とはまた違った厳かな雰囲気があり、キリスト教と大聖堂、そしてこの場所に集う人々が歩んできた歴史を感じました。
私が留学で得た一番の気づきは、「英語はコミュニケーションツールである」ということです。何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、私を含む多くの日本の学生にとって、英語は学校の授業科目の一つであり、学問の対象である、という感覚がやはり強いと思うのです。その英語が、ノートを開いて勉強する対象物ではなく生活を送るために必要なツールになること、その地域社会で生きるために「使う」手段に変わっていく、英語を話している自分が非日常ではなく日常になっていくあの感覚は、日本にいる間にはわからなかったものだなと思いました。そのため留学に行く前と後では、自分が英語を扱うことへの抵抗がかなり減ったと思います。私はTOEICで高得点をとるような、英語が得意!!と言いきれる学生ではなかったですし実際に今現在もまだまだ勉強中なのですが、留学以前は英語といえば「勉強するもの」「難しいもの」という感覚が強く、「こんな自分の語学力で英語を扱って間違えたらどうしよう…」と特に尻込みすることが多かったのです。ですがカナダで現地の先生やお店の店員さんとコミュニケーションをとり、毎日キングストンで生活していくにつれて、英語が日本語を使うのと同じように気持ちを相手に伝えてくれる手段になっている感覚、これまで全く違う場所で生きてきた人たちと自分が会話をしている事実、そういったものがすべて英語を話すことのできる喜びと自分への自信に変わり、「自分が英語を話してもいいんだ」と安心することができるようになりました。だからこそ、「もっともっとコミュニケーションをとろう!」と英語を話すことに挑戦できるようになりましたし、うまく話せなかったときの悔しさや伝わったときの喜びをより大きく感じられるようになりました。それらがまた自分の英語学習へのモチベーションを高めてくれたと思います。帰国後、サークルで出会ったアメリカ人の留学生の子と話していると「あなたとは英語でコミュニケーションがとれる。英語が上手だね。」と言われ、とてもうれしかったのをおぼえています!
初めての海外経験ということもあり、「カナダでやっていけるのかな、短期といっても1カ月なんて長かったんじゃないかな…」と最初は不安でいっぱいでしたが、気づいたときにはもう帰りの飛行機に乗っていました。それぐらいカナダでの生活はあっという間で、楽しい体験であふれていたなと思います。キングストンのひとたちはおだやかで優しい人たちばかりだったし、街もたくさんかわいいお店やカフェがあってオンタリオ湖を中心に豊かな自然にあふれていて、とても暮らしやすい街でした。クイーンズ大学に留学に来ている他の国の学生とも友だちになることができて、初めての留学と海外渡航がこのプログラムで本当に良かったなと思います。私のように海外に行ったことがなくて行ってみたい人にはとてもおすすめですし、海外経験がある人にも、カナダの土地や文化を知ることができる素晴らしく良い機会になると思います。
法学部 3年生(参加時)
私がこのプログラムに参加しようと思ったきっかけは、「大学在学中に何か一つでもチャレンジしてみたい」という思いがあったからです。入学して間もなく新型コロナウイルスの影響を受け、私は何事にも活発に行動できないまま3年生になってしまいました。授業にはしっかり取り組んでいても、大学生活を有意義に過ごさないままではだめだ、せめて何か一つでも挑戦してみたい!と考え、このプログラムに参加しました。派遣先大学をタイのチェンマイ大学にしたのは、プログラムが魅力的であったことと、参加費が安価であること、滞在形式がホテルであったことが主な理由です。初めての海外留学であったため家族からとても心配されましたが、ホテル滞在であることを伝えると少し安心してもらえて非常に助かりました。
<平日>
7:00 起床(朝食は各自、自分の部屋で済ませていました)
8:45 ホテル1階のロビーに集合し、車で大学に移動
9:00~12:00 英語の授業
12:00~13:00 昼食(お弁当が配られます)
13:00~16:00 英語の授業またはアクティビティ
16:00~ 自由行動
参加人数が少なかったため、夕食は全員でとっていました。デリバリーを頼んだり、近くの飲食店に行ったりして食べていました。チェンマイ大学のバディとナイトマーケットに行くこともあり、非常に楽しかったです。
<休日>
・土曜日
朝から14:00ぐらいまでアクティビティがあり、その後は自由行動でした。チェンマイにある古い寺院を訪れたり、タイ料理のクッキングをしたりしました。
・日曜日、祝日
丸一日自由に過ごせるので、参加メンバーと映画を見に行ったり、動物園や美術館に行ったりしました。
タイ料理のクッキングをしたことと、エレファントキャンプに参加したことの二つが印象的な出来事です。タイ料理のクッキングは、簡単に美味しくできることに加え、場所が自然豊かで本当に素敵だったことを覚えています。小さな水車や橋、広々とした庭や畑があり、日本ではなかなか出会えない場所で料理をすることができました。ブランコやハンモックで遊ぶ時間もあり、とても楽しかったです。エレファントキャンプでは、象にご飯をあげたり、象に乗って敷地内を散歩したり、象の皮膚を守るために泥を塗ったり、小さな池で象の体を洗ったりと、非日常の体験をすることができました。いつの間にか自分も泥だらけになっていて、まるで童心にかえったような気分になりました。
留学を通して、「とりあえずやってみよう」という意識を持つことの大切さを学びました。プログラム初日~3日目ぐらいまで、英語を上手に使うことができない私は「このままやっていけるのだろうか…」という大きな不安があり、気持ちが沈んだままでした。しかし、「できないなりにとりあえず、できる限りのことをやってみよう」という意識を持ち始めると、何事も前向きに捉えることが少しずつできるようになり、気持ちの切り替えも早くなりました。その影響もあり、アルバイト先では社員の方が「明るくなったね」と褒めてくださり、自分の成長を実感できて本当に嬉しかったです。自分の殻を破って前向きでいることを第一の目標にしていた私にとって、この留学で得た経験は非常に大切なものになりました。
何か目的や目標をもってチャレンジすると、留学前の自分と留学後の自分の違いを実感しやすくなると思うので、おすすめです。ですが、その目的や目標にあまり囚われずに楽しむことも忘れないでいると、気持ちが前に向きやすくなるのでぜひ心がけてみてください。留学には、日本にいたままでは経験できないことやたくさんの素敵な出会いがあります。不安がいっぱいあっても、なんとかります!周りの人たちへの感謝と自分自身が楽しむことを忘れずに、挑戦してみてください。
留学の背景
世界を舞台に活躍する上で欠かせない能力の1つである「多文化共生能力」を、海外留学という実践的な学びの場を通じて向上させたいという考えから、本プログラムへの参加を決意しました。多文化共生能力は、言語や文化を異にする人同士が互いの違いを認め合い、その違いを最大限に活かし合う能力であり、グローバル人材にとっての必須スキルです。私が所属する国際学部の授業や課外活動でもその基礎力を培うことができますが、実際に国際舞台で能力を発揮できるようになる上では、学生時代から言語も文化も全く異なる環境に飛び込み、実践的な場面を通じてその応用力に磨きをかけることが重要ではないかと考え、外国語研修に参加しました。
1日のスケジュール
7:00 起床&朝食 朝食(シリアルやトースト)
7:40 家出発 通学(バスと電車を乗り継いで40分ほど)
8:30 授業開始 トロント大学のキャンパスで英語の授業
12:30昼食 大学付近のお店でテイクアウトや商業施設のフードコート
13:30 観光を兼ねた現地視察 プログラム内のアクティビティやトロント大学の独自イベント*
19:00~20:00帰宅&夕食 ホストマザーの手料理
プログラム内に含まれているアクティビティ(CNタワー、水族館、ホッケー試合観戦、ナイアガラの滝)、トロント大学が独自に行っているイベント(美術館、スケートなど)(イベントのほとんどが無料で参加人数を把握するために事前申込制であったが申し込んでいなくても参加できた)、自由行動(トロントアイランド、アウトレットモール、チャイナタウン)
印象的な出来事
大学の授業で研修先のカナダの歴史や文化について学習した際に、自分が生まれた日本、育ったアメリカについても、客観的に見つめ直すことができたのは印象的な出来事でした。私が参加していたクラスでは、カナダの歴史や文化について学習し、それについて出身国・地域の歴史や文化も踏まえた上で、ディスカッションするという授業がありました。私のクラスは、幅広い国・地域、例えば韓国、メキシコ、ブラジルなどからの留学生が参加しており、それぞれの歴史や文化について教えてもらうことがとても興味深かったと同時に、私にとってのルーツである日本・アメリカについても客観的に見つめ直すヒントを得ることができました。このような経験ができることも、海外留学の醍醐味の1つだと思います。
留学で得た経験
研修グループのサブリーダーを務めたことは得がたい経験でした。今回の研修前までは集団のまとめ役を積極的に引き受けることはあまりありませんでしたが、研修先が小学校から高校まで過ごしたアメリカの隣国カナダであり、国の違いこそあれ、これまでの経験を通じチームに貢献できることがあるのではないかと考え、サブリーダーに立候補しました。サブリーダーの仕事を通じて、本学以外の留学生や現地のスタッフとの貴重な機会を多数経験することができた上に、チームの円滑な活動に貢献することができたことは、私にとって大きな自信となりました。
アドバイス
研修期間中は、とにかく主体的にアクションを起こすことをお勧めしたいです。海外留学では、毎日が全く新しい経験の連続で、日々の生活に精一杯となり、強く意識づけをしていないと、授業や課外活動の場でふとした瞬間に受け身の姿勢になってしまいがちです。実際に私も研修開始後1週間は新しい環境に適応することに精一杯で、授業でも積極的に発言するなどができず、主体性を十分に発揮できているとは言い難い状況でした。「この状態を続けてはいけない」と思い、2週目以降は気持ちを切り替えて、授業や課外活動で積極的に手を挙げ、主体的に取り組んだことで、当初目的としていた多文化共生能力のレベルアップを図ることができたと思います。