外国語研修

渡航プログラム

小原 杏梨

国際学部 1年生(参加時)

参加プログラム
夏季外国語研修
国名
アイルランド
派遣先大学名
ダブリン・シティ大学
参加年度
2022年度

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留学の背景

春学期間のカリキュラムを自分なりに作った際、英語力を向上させるために何をすべきかをはじめに考えました。考えついた結果、最短で英語力を向上させるためには夏休みを有効活用することではないかと考えました。1ヶ月は少し短いと思うかもしれないですが、実際にこの限られた時間で何ができるかを考えたときに勉強はもちろん旅をすることについて計画をして行動に移すことに辿り着きました。
また、次に何かしらの留学をするときにでもこの短期間の留学は役に立つと考えました。そして、色々な国の人々と交流する中で自分の意見をはっきりと伝え、様々な視点から相手と意見交換ができるのではないかと考えたためこのプログラムに参加することを決めました。

1日のスケジュール

毎朝、約30分の距離をバスに乗って学校まで登校していました。授業は月曜日から金曜日まであり朝の9時から授業が始まり休憩を1回挟み午後1時30分まで授業がありました。この1回の休憩で外に出て風にあたりながら昼食をとりました。放課後には、友人と一緒にシティーセンターへ行ってカフェに行ったり、すぐ家に帰って宿題をして犬と遊んだりなど毎日充実した日々を送ることができました。
授業は、日本のようなGrammarの時間は先生から生徒に向けての一方通行の授業ではなく、Grammarの時間であってもSpeakingを活用しながら先生と生徒のやりとりを行うことによって内容が定着し、みんなと一緒に理解を深めていくことができて非常に良かったと思いました。一人でもわからない人がいればそこで一度止まって理解できるまでみんなと一緒に考えていくということが日本とは違って面白いと思いました。授業の中で最も良かったと思ったことは、一人で文法問題を解いた後にはグループに分かれて丸付けを行なったことです。この時に、ただ丸をつけるのではなくなぜこの答えになったのかを明確にして理解を深め合いました。決まりきった答えであっても、それぞれ違った国で英語を教わってきたためお互いぶつかり合うこともありました。しかし、お互いを尊重し高めあうことでこのような考え方もできるということを知り解答まで辿り着くことができた点が非常に良かったと思いました。
週末には、友人とショッピングしたり、ビーチへ行ったりしました。また、早朝にバスに乗ってモハーの断崖を見に行きました。また、タイタニック号が最後に泊ったと言われるCobhという町にも行きました。個人的におすすめするスポットはHowthという海町です。ここでは、景色も美しくて料理も本当に美味しかったのを覚えています。正直、アイルランドへ行く前まではアイルランドの食事に対してあまり期待はしていませんでした。しかし、アイルランドの食事はお口に合えば本当に素晴らしい料理ばかりでした。また、アイルランドの食事には、はずれが全くなかったのが魅力の一つなのではないかと考えます。

印象的な出来事

バスに乗っている時、運転手さんが歌を歌いながら運転をしていることが印象的でした。これらを目の当たりすることによって、アイルランドの国民性を把握することができました。
最も印象的であった出来事は、ホストファミリーの家の近所に住んでいる8歳の男の子が日本に対して興味を示してくれたことです。「普段は何語を使っているの?」や「日本の場所はどこにあるの?」などたくさん質問をしてくれました。時々、私も考えさせられる内容などもありましたがそのことに対して自分なりに勉強してみようと思いました。それは今でも様々なことについて勉強する姿勢に繋がっています。
また、レストランで食事をしている時、道を歩いている時などたくさんのアイルランドの方々に声をかけていただきました。アイルランドの人々は親切で、ときどきシャイな一面も垣間見える人たちがたくさんいらっしゃいました。何気ない会話であっても、日本人に対して寛容で温かさや心地よさなども与えてくれました。また、日本では決まったバスにしか乗る機会がありませんでしたが、アイルランドではバスを活用する機会が多かったためバスの乗り方など、公共交通機関を上手に活用することもできるようになりました。現地の方がバスを降りる際、感謝を示していたため私もバスを降りる時はバスの運転手さんに感謝を示すことを忘れないよう常に心がけていました。
これらの経験は今でも鮮明に覚えているため思い出すたびにもう一度アイルランドへ行きたいといつも思っています。

留学で得た経験

不測の事態であっても臨機応変に対応するという力が身につきました。私たちは、大阪からアラブ首長国連邦のドバイで経由しアイルランドのダブリンへ行く予定でした。しかし、大阪発の便が遅延してしまったことにより一度ドバイへ行きドバイで一泊した後にイギリスのバーミンガムで乗り換えをしてダブリンに到着という形になりました。通常であれば大学へ行ってホストファミリーに会うという流れでしたが、深夜便であったこともあり大学の寮に一泊するということになりました。このように、予想もしていなかった出来事に対して今何を行うべきかなどを即座に判断し的確に行動する力がつきました。
また、アイルランドは時間の流れもゆっくりで日本にいるときは慌てて準備をしていた朝でも、アイルランドに留学へ行ってから早起きもできるようになりゆっくりと朝食を取りホストファミリーの5歳の女の子と2歳の男の子と犬と毎朝遊んでから学校へ行くことが増えました。また、今でもホストファミリーとは仲良しで来月にはアイルランドへ行ってホストファミリーに会いにいきます。留学後もホストファミリーと繋がることで、またその国へ行くきっかけを作ることができるのではないかと考えます。
以前では計画したことに対して色々と考えて現実的ではなかったら結局、諦めて実行しなかったことに対しても、今では計画をしたことはすぐ行動に移し必ず実行することが私のモットーとなりました。また、挑戦したいことは迷わず挑戦すべきだと考えるようになりました。

アドバイス

アイルランドへ行った1、2週間は日差しが強くて暑い日が続き真夏日でした。しかし、3週目から急に冷え込み寒い日が続いたため服装には注意して留学準備を行うようにしてみてください。
また、自分の将来やどのような自分になりたいのかを考えた後、目的や目標を明確にしてから留学へ行くべきだと考えます。また、自分がやりたいと思ったことはできる限りの努力をして必ず実行すべきだと私は考えます。留学へ行きたいけど不安と思った方、絶対に大丈夫です。留学が初めての方でも楽しいと思えるプログラムです。少しでも留学に興味のある人はこの夏休みを有効活用してアイルランドへ是非、留学してみてください。この1ヶ月間、日本では経験することのない計り知れない驚きや発見をたくさん経験することができると信じています。

安原 可南子

文学部 2年生(参加時)

参加プログラム
夏季外国語研修
国名
カナダ
派遣先大学名
クイーンズ大学
参加年度
2022年度

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留学の背景

「大学生になったら海外に行きたい」とずっと思っていたのですが、一回生のころは新型コロナウイルスの流行が依然として猛威を振るっており関学の留学プログラムも全くと言っていいほど開講されていなかったので、留学の道をあきらめざるを得ませんでした。せっかく大学生になったのに、このまま外国に行けないままなのかなと落ち込んでいたところ、2022年のこの時期になりようやく感染状況が落ち着き始め留学プログラムが徐々に開講されるようになったので「行くなら今だ!」という気持ちですぐにこの夏季外国語研修への参加を決めました。人生初の海外渡航経験で長期間のプログラムに参加することには少し不安があったため、「とりあえず日本を出て、世界の異文化を体験してみたい」と考え一カ月の短期プログラムである外国語研修に参加しました。渡航先にカナダを選んだのは幼少期のころから行ってみたい国の一つであったこと、また治安が良く落ち着いていると聞いていたことなどが理由です。また滞在の形態も寮生活であったため、同じ関学生と一緒に生活できる点が安心できました。

1日のスケジュール

授業は平日の月曜日から金曜日、朝8時半から16時ごろまで受けていました。午前と午後の両方授業がある日もあれば、どちらか一方だけ、または午後にフィールドトリップに行く曜日もありました。各授業は80分間で、授業間には10分休憩がありました。またお昼休憩は100分間あったので、関学で授業を受けていたときよりもゆったりとランチタイムを過ごすことができたことをおぼえています!土日は基本的に休みでそれぞれ遊びにでかけたり買い物に行ったりと自由に過ごす時間でした。また、2週目と3週目の週末にはオタワ・モントリオール、トロント・ナイアガラの滝へのトリップがあったので、忙しくもとても充実した時間を過ごすことができました。

印象的な出来事

すべての出来事が新鮮で印象深かったため書きだすとキリがないのですが、一番の思い出はオンタリオ湖の湖畔で過ごした時間です。オンタリオ湖はキングストンの人たちにとても愛されている場所で、湖畔のベンチでゆっくり本を読む人もいれば毎日のように泳いでいる人もいたりと、多くの人がオンタリオ湖のほとりで各々の好きな時間を楽しんでいました。見たことないくらい広い水平線にゆっくりとした時間が流れ、オンタリオ湖に行くと気持ちを落ち着けることができました。あれほどゆっくりとした時間は日本にいるときにはなかなか過ごすことができませんでした。夕陽に染まるオンタリオ湖の広い水面を眺めながら自分と向き合う時間をつくることができたのはとても良い思い出です。またモントリオール大聖堂の中に入ったときその壮大さと内装の華麗さに圧倒され、思わず言葉が出なかったのを覚えています。日本で行く仏教のお寺とはまた違った厳かな雰囲気があり、キリスト教と大聖堂、そしてこの場所に集う人々が歩んできた歴史を感じました。

留学で得た経験

私が留学で得た一番の気づきは、「英語はコミュニケーションツールである」ということです。何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、私を含む多くの日本の学生にとって、英語は学校の授業科目の一つであり、学問の対象である、という感覚がやはり強いと思うのです。その英語が、ノートを開いて勉強する対象物ではなく生活を送るために必要なツールになること、その地域社会で生きるために「使う」手段に変わっていく、英語を話している自分が非日常ではなく日常になっていくあの感覚は、日本にいる間にはわからなかったものだなと思いました。そのため留学に行く前と後では、自分が英語を扱うことへの抵抗がかなり減ったと思います。私はTOEICで高得点をとるような、英語が得意!!と言いきれる学生ではなかったですし実際に今現在もまだまだ勉強中なのですが、留学以前は英語といえば「勉強するもの」「難しいもの」という感覚が強く、「こんな自分の語学力で英語を扱って間違えたらどうしよう…」と特に尻込みすることが多かったのです。ですがカナダで現地の先生やお店の店員さんとコミュニケーションをとり、毎日キングストンで生活していくにつれて、英語が日本語を使うのと同じように気持ちを相手に伝えてくれる手段になっている感覚、これまで全く違う場所で生きてきた人たちと自分が会話をしている事実、そういったものがすべて英語を話すことのできる喜びと自分への自信に変わり、「自分が英語を話してもいいんだ」と安心することができるようになりました。だからこそ、「もっともっとコミュニケーションをとろう!」と英語を話すことに挑戦できるようになりましたし、うまく話せなかったときの悔しさや伝わったときの喜びをより大きく感じられるようになりました。それらがまた自分の英語学習へのモチベーションを高めてくれたと思います。帰国後、サークルで出会ったアメリカ人の留学生の子と話していると「あなたとは英語でコミュニケーションがとれる。英語が上手だね。」と言われ、とてもうれしかったのをおぼえています!

アドバイス

初めての海外経験ということもあり、「カナダでやっていけるのかな、短期といっても1カ月なんて長かったんじゃないかな…」と最初は不安でいっぱいでしたが、気づいたときにはもう帰りの飛行機に乗っていました。それぐらいカナダでの生活はあっという間で、楽しい体験であふれていたなと思います。キングストンのひとたちはおだやかで優しい人たちばかりだったし、街もたくさんかわいいお店やカフェがあってオンタリオ湖を中心に豊かな自然にあふれていて、とても暮らしやすい街でした。クイーンズ大学に留学に来ている他の国の学生とも友だちになることができて、初めての留学と海外渡航がこのプログラムで本当に良かったなと思います。私のように海外に行ったことがなくて行ってみたい人にはとてもおすすめですし、海外経験がある人にも、カナダの土地や文化を知ることができる素晴らしく良い機会になると思います。

M. N.

法学部 3年生(参加時)

参加プログラム
夏季外国語研修
国名
タイ
派遣先大学名
チェンマイ大学
参加年度
2022年度

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留学の背景

 私がこのプログラムに参加しようと思ったきっかけは、「大学在学中に何か一つでもチャレンジしてみたい」という思いがあったからです。入学して間もなく新型コロナウイルスの影響を受け、私は何事にも活発に行動できないまま3年生になってしまいました。授業にはしっかり取り組んでいても、大学生活を有意義に過ごさないままではだめだ、せめて何か一つでも挑戦してみたい!と考え、このプログラムに参加しました。派遣先大学をタイのチェンマイ大学にしたのは、プログラムが魅力的であったことと、参加費が安価であること、滞在形式がホテルであったことが主な理由です。初めての海外留学であったため家族からとても心配されましたが、ホテル滞在であることを伝えると少し安心してもらえて非常に助かりました。

1日のスケジュール

<平日>
7:00 起床(朝食は各自、自分の部屋で済ませていました)
8:45 ホテル1階のロビーに集合し、車で大学に移動
9:00~12:00 英語の授業
12:00~13:00 昼食(お弁当が配られます)
13:00~16:00 英語の授業またはアクティビティ
16:00~ 自由行動
参加人数が少なかったため、夕食は全員でとっていました。デリバリーを頼んだり、近くの飲食店に行ったりして食べていました。チェンマイ大学のバディとナイトマーケットに行くこともあり、非常に楽しかったです。

<休日>
・土曜日
朝から14:00ぐらいまでアクティビティがあり、その後は自由行動でした。チェンマイにある古い寺院を訪れたり、タイ料理のクッキングをしたりしました。
・日曜日、祝日
丸一日自由に過ごせるので、参加メンバーと映画を見に行ったり、動物園や美術館に行ったりしました。

印象的な出来事

タイ料理のクッキングをしたことと、エレファントキャンプに参加したことの二つが印象的な出来事です。タイ料理のクッキングは、簡単に美味しくできることに加え、場所が自然豊かで本当に素敵だったことを覚えています。小さな水車や橋、広々とした庭や畑があり、日本ではなかなか出会えない場所で料理をすることができました。ブランコやハンモックで遊ぶ時間もあり、とても楽しかったです。エレファントキャンプでは、象にご飯をあげたり、象に乗って敷地内を散歩したり、象の皮膚を守るために泥を塗ったり、小さな池で象の体を洗ったりと、非日常の体験をすることができました。いつの間にか自分も泥だらけになっていて、まるで童心にかえったような気分になりました。

留学で得た経験

 留学を通して、「とりあえずやってみよう」という意識を持つことの大切さを学びました。プログラム初日~3日目ぐらいまで、英語を上手に使うことができない私は「このままやっていけるのだろうか…」という大きな不安があり、気持ちが沈んだままでした。しかし、「できないなりにとりあえず、できる限りのことをやってみよう」という意識を持ち始めると、何事も前向きに捉えることが少しずつできるようになり、気持ちの切り替えも早くなりました。その影響もあり、アルバイト先では社員の方が「明るくなったね」と褒めてくださり、自分の成長を実感できて本当に嬉しかったです。自分の殻を破って前向きでいることを第一の目標にしていた私にとって、この留学で得た経験は非常に大切なものになりました。

アドバイス

何か目的や目標をもってチャレンジすると、留学前の自分と留学後の自分の違いを実感しやすくなると思うので、おすすめです。ですが、その目的や目標にあまり囚われずに楽しむことも忘れないでいると、気持ちが前に向きやすくなるのでぜひ心がけてみてください。留学には、日本にいたままでは経験できないことやたくさんの素敵な出会いがあります。不安がいっぱいあっても、なんとかります!周りの人たちへの感謝と自分自身が楽しむことを忘れずに、挑戦してみてください。