国連セミナー

吉田 さゆり

総合政策学部 2年生(参加時)

参加プログラム
国連セミナー
国名
アメリカ合衆国
派遣先名
ニューヨーク・国連本部
参加年度
2018年度

images

留学の背景

私は、もともと国連や国際機関に関心があって総合政策学部に入学したため、国連セミナーは入学当初から気になっていたプログラムの1つでした。私は、1年生の春休みに海外フィールドワークに参加しベトナムに行きました。初めての開発途上国であったベトナムでは、実際に現地に行くことでベトナムの問題点だけでなく、魅力も発見することができました。海外フィールドワークで途上国という現場を経験したからこそ、様々な途上国への支援を統括している国連本部に行って、実際にどのような働きをしているのか見てみたいという思いがあったことが、参加を志望した動機です。また、国連のことを学ぶ以外にも、国際協力の第一線で活躍されている国連職員の方々がどのようなきっかけで国連職員を目指したかや、これまでのキャリアなど貴重なお話を伺える機会を通じて、自分の将来を少しでも明確にしたいと思い、参加を決めました。

1日のスケジュール

平日は国連職員の方々から平均して2つのレクチャーを受け、全講義のうち、約3分の1は英語でのレクチャーが行なわれました。講義していただいた国連職員の方は、それぞれの異なる部署に所属されているため、各々の部署での活動やこれまでのキャリアについて詳しくお話を伺うことができました。1日のレクチャーは17時頃には終了していたので、レクチャー後は次の日の予習や、ホテルの周辺での観光に時間を使うことができました。週末はほとんどが自由時間だったため、少し遠出をしての観光もできました。国連セミナーでは、国連についてたくさん学ぶだけでなく、ニューヨークの街での時間を満喫することができました。

印象的な出来事

様々な国連職員の方々から多くの貴重なレクチャーを受けたのですが、中でも印象に残っているのは国連事務次長として軍縮を担当されている中満泉さんにお会いできたことです。日本人国連職員の中でトップとして働かれている中満さんに、現在の世界の動きや安全保障、軍縮、日本と国連の関係などお話していただき、世界の平和維持の難しさを実感しました。加えて、世界で唯一の被爆国として、私たち日本人がより積極的に世界に向けてアクションを起こすことが必要だと強く感じました。

留学で得た経験

国連や国際機関で働くことを視野に入れていた私にとって、今回のセミナーは非常に意味のあるものでした。また、国連職員の方に直接キャリアの話を伺えたため、国連職員になるにはどのような勉強やキャリアが必要なのか聞くことができました。様々な機関に所属されている方々にお話を聞けたことで、新しい学びがたくさんあり、今まで以上に国連に興味を持ちながら帰国後は幅広く勉強しています。
英語でのレクチャーがいくつかあったため、国連職員の英語レベルを実際に体感することができ、想像よりも英語が聞き取れたということが嬉しかったです。しかしその半面、英語でのレクチャーの中で英語で質問する難しさも実感したので、これまで以上に英語を勉強し英語力を向上させたいと強く思いました。

アドバイス

国連セミナーは、将来、国連や国際機関で働くことを目指している人はもちろんですが、自分の進路や将来に悩んでいる人、視野を広げたい人、国連について深く学びたいと感じている人にお勧めしたいプログラムです。国連職員の方々から刺激的なお話を伺える貴重な経験です。少しでも興味のある人は是非挑戦してみてください!