OB・OGの活躍

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経験から培った学びは必ずや今後の糧になる

中井 衿花なかい えりか
  • 立教大学 経営学部国際経営学科(2019年卒)
  • 派遣先国:インドネシア
  • 現所属:独立行政法人国際協力機構(JICA) 東南アジア・大洋州部

国連ユースボランティアに参加した理由

大学入学前から大学卒業後は将来的に国際協力に関わる仕事をしたいと考えておりました。国際協力といっても、国際機関やNGO、民間企業などの様々な組織が存在し、協力分野も多岐に渡るため、大学在学中にこれらのキャリアに対する理解を深めたいと考えていました。大学3年次に、フィリピンの国際協力NGOで半年間のインターンシップに参加し、ストリートチルドレンの就業支援やフェアトレード業務といった草の根業務を経験しました。この経験から、将来的に国際協力に携わりたいという思いが強くなり、キャリアの選択肢を広げるためにも、国連機関での業務経験を積みたいと考え、本プログラムに参加しました。

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2018年度派遣(当時4年次)

国連ユースボランティアに参加しての体験談

私が派遣されていた国際移住機関(IOM)は、人の移住や移動に関する問題を専門に扱う国連機関です。私は、人身取引・移民労働を専門に扱うユニットに所属しており、主に以下3つの活動を経験しました。
① 民間連携プログラム:CREST(Corporate Responsibility in Eliminating Slavery and Trafficking)と呼ばれる企業における移民の雇用課題の解決を目的とした民間連携プログラムの担当として、企業への紹介活動、研修プログラムの企画運営、パンフレットなどの広報資料の作成を行いました。
② イベント・広報:映画祭の運営やIOMの広報活動を行いました。
③ 議事録やレポートの作成:定例会議の議事録作成、会議開催レターの作成及び参加者の取りまとめ、年次レポートのデータ収集や執筆等を行いました。
上記の所属組織における活動に加えて、UNDPなどの他機関が開催する会議やイベントにも参加し、日尼国交樹立60周年の記念フォーラムへの参加、技能実習生の送り出し機関への訪問などの活動にも取り組みました。

特に、映画祭の運営のために、ティモール島の西部に位置するクパンに出張に行ったことが印象に残っています。クパンでは、IOMが支援しているアフガニスタンからの避難民の方々から、インドネシアに来た経緯や現在の生活について直接ヒアリングする機会を得ることができました。レポートや本から得られる情報とはまた違う、現場で直接話を聞いたからこそ得られた情報が多々あり、クパンでのヒアリングを通して改めてIOMでの日常的な積み重ねの重要性を認識しました。普段はジャカルタのオフィスで勤務をしていたため、支援対象である移民に会える機会は限定的であったため、クパンへの出張は、協力の現場を知る貴重な経験となりました。

プログラムへの参加を通して、移民課題、インドネシアの文化、国連機関での働き方について理解を深めることができました。移民課題について専門的な知識がほとんどない中で、また、インドネシアでの滞在も初めてという状況下でプログラムが始まりました。最初はインドネシアの地名や組織名など基本的なことすら理解が追い付かず、会議の議事録を取ることも一苦労でしたが、担当する活動について学んでいく中で、徐々に学びをアウトプットに繋げることができるようになりました。

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卒業後、国連ユースボランティアの経験がどう生きているか

ボランティアとして活動する中で、国際支援組織の組織人事制度に関していくつか課題があるのではないかと感じることがありました。例えば、IOMや多くの国連機関は規模の大きい構造な組織であるがゆえに組織横断的な情報共有を円滑に行うことが難しいと感じる場面がありました。これらは国際協力NGOでのインターン時にも経験したものです。これらの経験がきっかけで、今後の国際協力への関わり方として、国際協力のフィールドで働いている人たちの強みをより活かすことができる組織づくりや組織制度の改革に携わりたいと考えるようになりました。

大学4年の後期に本プログラムに参加したため、プログラム終了と同時期に大学を卒業しました。大学卒業後はマンチェスター大学大学院の修士課程に進学し、人的資源管理学を専攻しました。大学院修了後は新卒採用でJICAに入構し、現在は、東南アジア・大洋州部でインドネシアとマレーシアの国担当として、担当国における有償資金協力業務や新規案件形成、研修プログラムを担当しています。国連ユースボランティアプログラムの経験から培った学びは必ずや今後の糧になると考えています。

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参加を考えている方へのメッセージ

交換留学などの他のオプションと悩まれている方もいらっしゃるかと思いますが(実際に私もそうでした)、学部生のうちに国連機関で活動することができ、かつ途上国で生活経験を積める本プログラムは、積極的に参加をおすすめしたいプログラムです。募集人数が少ないため、応募ができるUNVのポジションは必ずしも今勉強されている分野では無いかもしれませんが、心配せずに、自信を持って応募していただきたいです。

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お問い合わせ

国連ユースボランティアは大学ごとの募集となり、出願にあたっての諸条件や手続き等が異なります。
詳細につきましては、各大学のページをご確認のうえ、所属大学にお問い合わせください。

  • 関西学院大学
  • 明治大学
  • 明治学院大学
  • 立教大学
  • UN Volunteers

本プログラムは、関西学院大学とUNVの協定に基づく派遣です。