参加者の声

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大学生活で一番の挑戦と成長

近藤 愛こんどう あい
  • 明治大学 経営学部 4年(派遣時)
  • 派遣先国:エジプト

国連ユースボランティアに参加した理由

学生時代最後の力試しとして応募しました。 小学生の頃から、元青年海外協力隊の担任の影響で国際協力の分野に興味があり、大学一年生になるとウガンダやベトナムで教師ボランティアを経験しました。 そこで国際開発の分野を学問的に学んでみたいという思いが強くなりました。そして大学三年次に、国際開発学が学べるロンドン大学アジア・アフリカ研究学院への留学機会を得ました。 一年という限られた時間でしたが、国際開発の世界を学問的にも垣間見ることができました。 現地の授業でよく話題にあがっていたのは「国連」の役割でした。 そこで留学先での学びを繋げる次のステップとして、国連ユースボランティアというプログラムを意識するようになりました。 帰国後、大学生活の集大成として力試しをしてきたい、そして幼い頃から漠然と憧れていた国連機関を実際に自分の目で見てみたい、という思いで応募を決意しました。 もし派遣が決まると、私の場合は卒業が一年遅れることや就職活動との両立への不安が一瞬頭の中をよぎりました。 しかし、大学生のうちに国連で働く経験ができるこのチャンスを逃しては一生後悔すると思い、より一層意志は固くなりました。 この決断を応援してくれた家族にはとても感謝しています。

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活動中で印象に残っていること

UNDPエジプトと日本の機関とのパートナーシップ開拓に携われたことが印象に残っています。 私は、パートナーシップチームに所属し、エジプトで開催されたCoP27(第27回気候変動枠組条約締約国会議)の準備や外部機関のリサーチ業務を行っていました。国連での活動が終盤に差し掛かった時、自分だからこそ出来ることを成し遂げたいと思いました。 そこでパートナーシップチームにおいて日本人であることは、積極的に活かさないといけない強みであると気付きました。そこから、UNDPが行っているプロジェクトとシナジーが生まれそうなJETROやJICA、そして日本商工会とのパートナーシップを提案しました。 上司はその提案にとても前向きで、両機関の顔合わせミーティングの設定から仕事を任せてもらいました。 結果、UNDPと日本の機関の間でお互いに協力し合える分野を特定し、今後の協働計画を練ることができました。その計画は実行に移され、UNDPの新たなパートナーシップを始動させることができました。 失敗や反省は多くありますが、最後の上司からのフィードバックで、「愛以外の誰も出来ないニッチな部分を見つけ出して、自分から動いてくれたことが良かった」と言われた時はとても嬉しかったです。 このように、チーム全体での自分の立ち位置を理解し、そこで出来る自分なりの貢献を探すことが大切だと学びました。
また、国連の活動以外ではピラミッドマラソンに出場したり、エジプト人の同僚にイスラム建築やローカルフードを紹介してもらったりと、エジプトの魅力にどっぷりと浸かった5ヶ月間でした。

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活動中に苦労したこと・それをどのように乗り越えたか

上司とのコミュニケーションに一番苦労しました。 派遣当初は、多忙なエジプト人上司との意思疎通の機会がほとんどなく、仕事の進め方が全く分からないという状況でした。 そこで、使う連絡手段や時間帯、そして送り方について何度も試行錯誤して上司とのスムーズなコミュニケーション方法を探りました。 最適な方法を見つけた後は、上司との意思疎通の頻度が増えモチベーションの向上に繋がりました。 それぞれの人に合ったコミュニケーションの取り方をする重要性を学んだ貴重な経験でした。
また、エジプト人が9割を占める組織の中で自分の価値を発揮することにも苦労しました。 当初は、日本から来た大学生の私は何ができるのだろうかと萎縮している部分もありましたが、同僚の力強い働きぶりから学び「図々しさ」の必要性を感じました。 自分をアピールして仕事を取りに行く、反対意見も主張する、興味があるプロジェクトは担当者を訪ねて話を聞くなど、徐々に自分の色を出すことができるようになりました。 そして少しの図々しさと同時に、「愛嬌」も大事だと学びました。 私は「現地語で全員に毎朝挨拶をして回る」という事は欠かさず実践していました。 そして帰国する時に「愛が挨拶に来るのを毎日楽しみにしていた。 UNDPがとても明るくなった。」という言葉をいただきました。 「図々しさと愛嬌」は、日本人一人で飛び込んだサバイバル経験から得た、今後も大切にしたい学びでした。

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参加を考えている方へのメッセージ

もし、国連で働くことに憧れや夢を抱いているならこのようなチャンスは滅多にないので、是非挑戦してみてください! 実際に現場で働くと、言葉には表しようがない学びや感情に溢れる日々で、それは一生の財産になると思います。 また、将来進む道に悩んでいる方にもおすすめしたいです。 私も応募当時は、国連のような国際機関を目指すために大学院に進むか、民間企業に進むか悩んでいました。 そしてこのプログラムを通して、その両方の立場の人々に出会い、判断材料を増やすことができました。 参加前は想像で決断するしか方法はありませんでしたが、実際の経験から将来を選択できるようになった今では、自分の決断に自信を持つことができています。 また、どの道に進もうと国連ユースボランティアで得た人脈や学びは必ず糧になるはずです。 5ヶ月間海外に一人派遣され、現地で家探しから始めるというなかなかチャレンジングなプログラムですが、その分ちょっとしたことでは動じない逞しさも身につきます。 学業、バイト、留学、サークル…と学生時代にやりたいことは盛りだくさんかと思いますが、是非そのリストに国連ユースボランティアも加えてみてはいかがでしょうか。 絶対に後悔させないプログラムだと保証します。

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お問い合わせ

国連ユースボランティアは大学ごとの募集となり、出願にあたっての諸条件や手続き等が異なります。
詳細につきましては、各大学のページをご確認のうえ、所属大学にお問い合わせください。

  • 関西学院大学
  • 明治大学
  • 明治学院大学
  • 立教大学
  • UN Volunteers

本プログラムは、関西学院大学とUNVの協定に基づく派遣です。