参加者の声

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夢に一歩近づけた、サモアでの5か月間

伊藤 美彩いとう みさ
  • 関西学院大学 総合政策学部3年(派遣時)
  • 派遣先国:サモア

活動中で印象に残っていること

現地の活動の中で特に印象に残っている出来事は二つあります。
一つ目は、派遣1か月後に携わったプロジェクトでの経験です。廃棄予定の魚の皮をレザー用品として再活用するというワークショップで、サポートスタッフとして活動しました。プロジェクトを進めていくうちに、湿度が高いサモアでは加工に使う道具が錆びやすく、頻繁に研ぐ必要があるということがわかりました。現地の人にとって加工用の道具の手入れという作業は慣れず、品質を保ちづらいことから、プロジェクトの持続性が問われました。たった一つの課題点がプロジェクトの持続性や成立を危うくすることを強く実感しました。私は派遣期間中にプロジェクトの立案を任される予定だったので、自分が与えられた役割と責任にどう向き合うべきか再考する良い機会となりました。
二つ目は、現地で出会った方々の優しさです。慣れない環境や文化の中での生活でしたが、派遣先の同僚、ステイ先のオーナーとその家族の方々、現地に滞在している日本のみなさんからの温かい支援に助けられることも多く、忘れられない大切な体験となりました。

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活動中に苦労したこと・それをどのように乗り越えたか

活動中に一番苦労したことは、環境問題に関する新プロジェクトの企画立案をしたことです。最初は何から手を付ければいいのかすら分からない状態だったので、まずは別のプロジェクトの企画立案に参加させてもらい、仕事の進め方を学びました。また、できるだけ多くのミーティングに出席し、他のスタッフがどのような仕事をしていて、何を専門にしているのかを把握するようにすることで、困った際に誰に相談したらいいのかを明らかにすることが出来ました。1人で悩むのではなく積極的に行動し、専門のスタッフや同僚からアドバイスや協力を得て、少しずつ仕事を進めることができ、企画を成立させることができました。またこの経験から、プロジェクトの企画作業を通じて、多様な国からのスタッフとの交流から国籍や文化の違いを超えての国連の組織力とスタッフの多様性と専門性の高さを感じることができました。
また、上司とのコミュニケーションにも苦労しました。上司は多忙で不在も多く、アポを取ることが難しい上、ミーティングを予定しても急用でのキャンセル、リスケジュールが多く、業務が思うように進まないこともありました。そこで、相談、報告内容を簡潔にまとめる工夫をし、上司の空いた時間にこまめに連絡をとるようにすることによって、スムーズに仕事がすすめられるようになりました。

参加を考えている方へのメッセージ

派遣期間中は、不安やストレス、プレッシャーを抱えつつも現地で生活しながら日々の多忙な業務に取り組むことになります。その一方で、国際機関の取り組みについて理解を深めたり、様々な人とコミュニケーションを図ったり、人のやさしさに触れたり、海外で働きながら生活するという大変さを実感したり、たくさんの気づきを得る貴重な機会となったと感じています。準備期間も派遣期間中も大変なことが多いですが、でもそれと同時に得られる経験や出会いはかけがえなく、本当に参加して良かったと思えるプログラムです。
思い返せば中学校1年生の時、漠然と国連のような国際的な機関で働くことを夢見ていました。挑戦し続けることで、夢に一歩近づいたように思います。参加を迷っている方がいれば、巡り合えた機会に貪欲に、積極的に挑戦してほしいと思います。

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お問い合わせ

国連ユースボランティアは大学ごとの募集となり、出願にあたっての諸条件や手続き等が異なります。
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本プログラムは、関西学院大学とUNVの協定に基づく派遣です。