参加者の声

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「ひとりの声」が世界を変えることを信じ、現場の想いを語り継ぐ

清永 航平きよなが こうへい
  • 関西学院大学国際学部4年(派遣時)
  • 派遣先国:ネパール

国連ユースボランティアに参加した理由

「生まれた場所」だけで制限される世界の不合理。山積みに残された「誰か」がやらなくてはいけない課題。私がその誰かとして、世界に変革を起こす1人として立ち上がったのが、国際協力への第一歩でした。また、苦しむ患者、死にゆく子どもを前に、ただ立ち尽くすことしかできなかったカンボジアでのボランティアを通じて、私の心はさらに変わりました。「人の命を救えなくとも、限られた人生の質を高めろ」と。このことから、みんなの人生に「彩り」を加える開発援助がしたいと思い、国際開発への関与をさらに強めていくことになります。 入学当初からの夢で憧れていた国連ユースボランティアへの挑戦。勉強や海外で実践を積む中で、いつの日か将来国際開発に携わるための通過点となりました。大学生活の集大成となる4年生で、自分の技術が国連でどれだけ通用するのか、また自分が伸ばすべきスキルは何かを明確にしたかったのも参加の理由です。加えて、国連を舞台に実務経験を積むことができ、国連が実際にどのように国際開発に貢献しているのかを体系的に、自分の全てを使って知ることができる貴重な機会であることも重要な理由です。 私が現場での広報を望んだのは、「ひとりの声」が世界を変えると知っていたから。自ら足を運んで、現場の声に耳を傾け、情報を集め、それを自らの文字で発信をする。自分の力が国際開発を実現する一つの支えになることを体現したいことからも、広報の仕事に携われるポジションを選びました。

参加するにあたりどのような準備をしたか

「国連職員と同等のスキル」を常に意識して準備をしました。学部生として派遣される国連ユースボランティアも、現地ではプロフェッショナルの1人。そのため、業務で求められるスキルの高さや言語能力の高さは常に意識していました。特に、国連について勉強をする際は、国連全体よりも派遣される組織が、派遣される国で具体的に何をしているのか?自分のポジションを通してどのように貢献できるのかを中心により具体的な勉強をするように心がけました。 より選考を優位に進めるべく学内のプログラムを通じてカンボジアにある日系NGOで5ヶ月間広報インターンとして勤務をし、数字で表せる成果を上げることや国連ユースボランティアのポストになりやすい広報やデータマネジメントの仕事などを意識的に取り組みました。その甲斐もあり、選考ではこの実務経験を非常に高く評価していただきました。 さらには、言語化。これが一番時間をかけた準備でした。UNYVの選考の際には、志望理由書や面接で自分の言葉で相手に伝えることが求められるため、言葉だけで相手に自分が心の中で描いている情景を伝えることが求められました。英字新聞の購読や読書、自分の過去の経験をたくさん掘り下げること、数え切れないくらいの面接練習を通して本番に臨みました。この言語化のプロセスは、国連で働く上で最も大切なスキルとなるため、単に選考を通過するためではなく、その後実際に働くことを意識した上で、英語で考えることも習慣にしていました。

活動中で印象に残っていること

「現場の声」を届ける広報官になると誓って飛び立った国連ユースボランティア。自分の実力不足と貢献ができないことに焦燥感と絶望を感じた中で、「自分の力で具体的に貢献したい」と強く思う私。自分の弱さと向き合いながら、自分ができることを上司にプレゼンしながら、一つずつ仕事をもらっていった日々。学生として国連を舞台に自分の良さ全開で活動ができたこと、どの経験も私の国連ユースボランティアを彩る最高の財産です。 レンズ越しに見るネパールの開発課題。現場で聴く現地の人の心の底からの想い。たくさんの時間をかけて、一人ひとりに寄り添った活動に従事し、それを広報する経験は国連ユースボランティアだからできた印象的な仕事です。ネパールの首相や農業大臣などをカメラで撮る仕事や自分がデザインした作品を見て、多くの人から褒めて頂いた時は私の努力が実った瞬間でした。 「Koheiの国連ユースボランティアは大成功、あなたをFAO Nepalに迎え入れられたことを誇りに思う」。現地派遣の最後に事務所長が私にかけてくださった言葉です。そして、UNYV後の国連での活動についても提案して頂き、学部生の自分が十分に国連の仕事で貢献できていたと実感しました。この活動を実現する上で、私の成長を信じ、見捨てず、最後まで親身に寄り添ってくださったFAO Nepal Familyのみなさんの尽力には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

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より効果的な広報活動運営のため、リポジトリ構築に貢献

活動中に苦労したこと・それをどのように乗り越えたか

「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい、そうすれば、見つかる。」 これは、私が大切にしている聖書箇所です。国連ユースボランティアの活動を通して、このように常に自律して主体性を持って活動することの大切さを学びました。私がいなくても十分に機能する組織で、自分がどのように貢献をするかを探していくことは簡単ではありません。私は、組織内のコンテンツ管理の方法に問題あることを自分で見出し、改善方法を提案して、最終的には自分だけが担当する仕事を5ヶ月の中で見つけ、実践しました。 組織内で自分の存在意義を見出すこと。英語で高速に進み、専門用語ばかりが続く国連の会議で、自分の意見を言うことは簡単ではありません。私も着任当初は全く会議について行けず、上司から「話さないなら、会議に参加する意味ないよ」と言われる始末でした。組織に全く貢献できていないことを自覚させられた悔しさから、事前に誰よりも準備をして会議に参加する、必ず誰よりも意見を早く発言することを意識しました。少しずつ意見を述べられるようになると自信を持てるようになり、意見が飛び交う熱い議論にも物怖じせず積極的に参加できるようになりました。

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現場の声を発信するべく、緊急支援物資の受益者の傍で質問調査

参加を考えている方へのメッセージ

「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを」 プロフェッショナルが求められる国連ユースボランティア。誰もが簡単に組織に貢献し、華々しい国連での生活を描けるわけではありません。自分の弱さを知り、向き合い、少しずつ壁を乗り越えるプロセスは決して「楽」ではないです。しかし、失敗を恐れず、果敢に挑戦すること、周りの職員に助けを求めながらも、着実に成長していく経験は国連ユースボランティアだけの最高の機会です。 「常に挑戦者であること」「最後まで諦めない人」を国連は求めています。国連は世界の課題を解決したいという強い情熱を持ち、簡単には妥協しない諦めの悪い人たちの集まりです。ハイレベルな環境で、求められる使命を果たすことは簡単ではありませんが、国連だからこその学びを得られるのも貴重な財産だと思います。 最初の一歩を踏み出すのは難しいです。私もこの挑戦をすぐに決めたわけではなく、たくさんの迷いがありました。しかし、「自分のファンは自分だけ」。自分の胸に問いかけ、自分の心の声を大切にしてください。自分がやりたいことにはたとえ苦難に直面したとしても、最後まで支え、必ずやり遂げるための力になります。 世界には「誰か」が解決しなくてはならない課題が山積みです。この国連ユースボランティアを熱望するあなたが、その「誰か」として国際社会で弱き者に寄り添って、国際課題を解決する1人となって欲しいです。1人でも多くの学生がこの国連ユースボランティアに参加をして、素晴らしい経験を得てくれることを願っています。

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FAOのRecognition Awardでの同僚とのダンスパフォーマンス


お問い合わせ

国連ユースボランティアは大学ごとの募集となり、出願にあたっての諸条件や手続き等が異なります。
詳細につきましては、各大学のページをご確認のうえ、所属大学にお問い合わせください。

  • 関西学院大学
  • 明治大学
  • 明治学院大学
  • 立教大学
  • UN Volunteers

本プログラムは、関西学院大学とUNVの協定に基づく派遣です。