参加者の声

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完璧じゃなくていい。ルワンダでの挑戦が、私の世界を広げてくれた

岩田 優芽いわた ゆめ
  • 関西学院大学総合政策学部2年(派遣時)
  • 派遣先国:ルワンダ

国連ユースボランティアに参加した理由

小学生の頃にロヒンギャ難民についてのドキュメンタリーを見て、世界には教育を受けられない以前に明日を生きることに不安を抱きながら生活をしている人がいることに衝撃を受けました。それ以来、難民支援そして国連機関で働きたいと漠然と思うようになりました。高校生の際にはアフガニスタンの女性達に向けた生理用品の作成を企画し、女性達からの感謝の言葉を受け取った際にはこの小さな小さな国際協力に大きなやりがいを感じました。この経験から将来は、国際協力の道に進みたいと思い、UNYVのある関西学院大学の入学を決めました。関西学院大学に入学してからは、海外フィールドワークに参加し「同じことを見ても、人によってそれぞれ感じ方が異なる」ということを実感しました。ネット上で何でも調べられるこの時代だからこそ、何事も自身で経験することの大切さを感じるようになり、各国の国連機関のオフィスに5ヶ月間派遣され学びながら、学生という身分でも貢献できるUNYVへの参加をより望むようになりました。また、海外フィールドワークでは私と同じような志を持つ仲間達に出逢うことができ、彼らと共に切磋琢磨していきたいと思うようになりました。 そして関西学院大学のUNYVは、ただのボランティアではありません。約1年前から専門の先生方の元で、準備を重ね、また帰国してからは派遣先での学びをより一層深めるために集中講義を受けることができるのです。ただ、UNYVとして派遣機関のために活動をするのではなく派遣先・派遣国での学びを自分自身で深め、更に専門の先生方からのフィードバックを受けることが出来る、これこそが私に必要な実践的な学びであると考え、参加を決意しました。

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同僚と職場の壁で

参加するにあたりどのような準備をしたか

参加にあたっては、語学力や専門性に対する不安があったため、まず派遣先国や受入機関の活動内容について調べ、どのような業務に関わる可能性があるのかを具体的にイメージすることから始めました。特に、自分が関心を持ってきた移民・難民支援の分野で、現地ではどのような課題があり、どのようなアプローチが取られているのかを文献や報告書を通じて事前に学びました。 また、英語での業務に備え、自己紹介やこれまでの学び・経験を簡潔に説明できるよう整理しました。専門的な知識や高度なスキルが十分でなくても、自分がどのような姿勢で活動に臨みたいのか、何を学びたいのかを言語化することを大切にしました。加えて、異なる文化や価値観の中で活動することを想定し、「分からないことを恐れずに質問すること」「現地の人々から学ぶ姿勢を持つこと」を自分なりの目標として設定しました。 完璧な準備ができたとは言えませんが、不安を抱えたままでも一歩踏み出し、現場で学び続ける覚悟を持てたことが、参加に向けた最大の準備だったと感じています。この経験を通じて、事前準備の大切さだけでなく、現地で柔軟に学び、行動する姿勢の重要性を改めて実感しました。

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ルワンダの伝統的な衣装ウムシャガナを着て参加した結婚式の様子

活動中で印象に残っていること

ルワンダでの活動の中で最も印象に残っているのは、IOMルワンダにおける受益者数を把握するためのテンプレートを作成した経験です。当時、各プロジェクトでは受益者数の管理方法が統一されておらず、ミッション全体として年間どれだけの人々が支援を受けているのかを正確に把握することが難しい状況でした。そこで私は、各プロジェクトのアウトプットや実績を整理し、全体で共通に使用できるテンプレートの作成に取り組みました。 作業にあたっては、プロジェクトマネージャーとの個別ミーティングを重ね、情報を一つひとつ丁寧に確認しました。その過程で、マネージャーごとに情報管理や収集への取り組み方が異なること、また共通の認識を持つためには細かな確認と対話が欠かせないことを学びました。価値観や業務習慣が異なる人々が集まる国連の現場では、こうした調整や確認の積み重ねが非常に重要であると実感しました。 今回作成したテンプレートは、単に受益者数を集計するためのものではなく、ミッション内の共通理解を促し、今後のプロジェクト運営や計画にも活用できる基盤となりました。この経験を通じて、データ整理や情報共有といった実務能力に加え、協働力や問題解決力を高めることができ、UNYVとしての活動が自分自身の成長につながったと強く感じています。

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プロジェクトの最終評価のために訪れた地方の病院で

活動中に苦労したこと・それをどのように乗り越えたか

活動中に最も苦労したことは、国籍や文化、業務習慣が異なる多文化環境の中で仕事を進めることでした。自分にとっては当たり前だと思っていたことが、必ずしも相手の常識ではなく、認識のずれによって業務が思うように進まない場面も多くありました。特に、情報共有や確認の仕方については、日本的な感覚で遠慮してしまい、結果として認識の食い違いが生じてしまうこともありました。 そうした経験を通じて学んだのは、「遠慮せず、丁寧に、何度でも確認すること」の重要性です。国連の現場では、背景や前提が異なる人々が協働しているからこそ、細かい点までしっかり確認し、自分の理解を言葉にして伝えることが必要だと実感しました。自分の中の「常識」を基準にせず、相手の立場や考え方を尊重しながら対話する姿勢を意識するようになりました。 また、経験豊富なプロフェッショナルのスタッフが多い環境の中で、自分の意見を述べたり、提案をしたりすることにも大きな勇気が必要でした。しかし、上司は常に私が挑戦できるように背中を押し、意見を尊重してくれました。そのエンパワーメントがあったからこそ、失敗を恐れずに発言し、行動することができたと感じています。周囲の支えに助けられながら挑戦を重ねた経験は、今後どのような環境でも協働していく上での大きな糧となりました。

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プロジェクトマネージャーとのミーティングの様子

参加を考えている方へのメッセージ

国連ユースボランティアへの参加を考えている方の中には、「語学力が足りないのではないか」「専門性が十分ではないのではないか」と不安を感じている方も多いと思います。私自身も、参加を決めるまで同じような不安を抱えていました。しかし、実際に現場に立って感じたのは、完璧な準備や自信があってから挑戦する人ばかりではないということです。むしろ、「学びたい」「挑戦したい」という気持ちそのものが、このプログラムにおいて何より大切だと実感しました。 国連の現場は、多様な価値観や経験を持つ人々が集まる場所です。だからこそ、自分の常識が通用しない場面や、思い通りにいかないこともあります。しかし、そうした状況に向き合い、考え、行動した一つひとつの経験が、自分自身の視野を大きく広げてくれました。挑戦することで初めて見える景色があり、行動したからこそ得られる学びがあります。 一歩踏み出すことは簡単ではありませんが、その一歩が自分の可能性を広げ、将来につながる確かな経験になります。少しでも心が動いたなら、その気持ちを大切にしてほしいと思います。国連ユースボランティアは、挑戦したいという思いを持つ人を、温かく受け入れ、支えてくれる場所です。ぜひ勇気を持って、新しい一歩を踏み出してみてください。

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他のUNVの友人達と


お問い合わせ

国連ユースボランティアは大学ごとの募集となり、出願にあたっての諸条件や手続き等が異なります。
詳細につきましては、各大学のページをご確認のうえ、所属大学にお問い合わせください。

  • 関西学院大学
  • 明治大学
  • 明治学院大学
  • 立教大学
  • UN Volunteers

本プログラムは、関西学院大学とUNVの協定に基づく派遣です。