参加者の声

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国連という現場から国際協力をみつめる

藤本 舞優ふじもと まゆ
  • 関西学院大学法学部4年(派遣時)
  • 派遣先国:ナミビア

国連ユースボランティアに参加した理由

私が国連ユースボランティアに参加した理由は、国連という組織が、発展途上国でどのような活動を展開し、その国の発展に貢献しているのかを自分の目で見たいと思ったからです。これまでの私は高校の授業でSDGsについて学び、発展途上国の教育問題についてリサーチしたことがきっかけで、国際社会の課題に興味をもちました。当時はこの課題研究以外にもロシア・ウクライナ紛争が発生し、カラーテレビで21世紀に「戦争」を目にしたことに、ひどい衝撃を受け、世界のどこかでたくさんの罪なき人々が亡くなっていく現実に怒りを覚えていました。そのため、将来は紛争下の人権問題や人道支援、教育問題などに携わることができる人間になりたいと思い、「それなら国連か!」と高校生の浅い知識のもと、国連で働くことを目指すようになりました。大学に進学してからは主に学部で国際法や国際政治について学び、その他にも国際連合や外交、開発援助や平和構築、ジェンダー格差の問題など、いろいろ幅広く知識を深めていきました。そのような過程で開発援助の複雑さや難しさを理論的に理解したのですが、現場を見ることで実践的により深く学ぶことができるのではと思い、かつ国連が発展途上国でどのように援助や開発を行っているのかということにも興味を持ち続けていたため、国連全体の活動が俯瞰できるであろうUNRCOを志願しました。

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UNRCO職員の集合写真。個性豊かな同僚との日々は楽しかったです。

参加するにあたりどのような準備をしたか

大きく分けて3つ準備をしていました。まず1つは言語の勉強です。私は正直英語で話すことが得意ではなかったのですが、国連では英語を使用してボランティア業務に携わる必要があるので、言語の勉強は継続的に続けていました。派遣前も派遣中も毎日どこかで時間をつくってコツコツ学んでいくことが非常に大切だと感じています。2つ目は、自分が派遣された国や国連機関について調べるということです。私は初めてのナミビア、初めてのアフリカだったので、まずは派遣国の情報から、SNSやネットでたくさん調べました。心配してくれる周囲への説明にも役立ち、自分もその国の歴史や文化に詳しくなることができるので、とても良かったです。もちろん、派遣機関の役割や活動も調べます。これらのことは派遣された時に、知識のギャップを埋めることに役立ったと思います。最後3つ目として、日本のことを聞かれても答えられるように、自分のアイデンティティを振り返ったり、日本の宗教、文化について調べたりしていました。ナミビアで日本人は少ないため、「日本ってどんな国?」と説明をする場面が多かったです。その他にも、英語で履歴書を書いたり、選考面接の練習をしたりもしましたが、これらは提出期限等の終わりがあります。しかし、上記に挙げたことは、調べれば調べるほど掘り下げることが可能で終わりがないので、無理せず、広く調べていくことが大事だと思いました。

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Team building workshopでいちご狩り

活動中で印象に残っていること

活動を始めて少し経った頃、上司から「Mayuは組織にもっとコミットメントしてね。」と言われたことが、最も印象に残っています。当時の私は業務に慣れることに精一杯で、指示を待つばかりの受け身の姿勢になっていました。しかし、この言葉をきっかけに上司と議論を重ねる中で、早く環境に慣れ、一職員として自分の業務にオーナーシップを持つことの重要性を強く実感しました。それ以降は、与えられたタスクをこなすだけでなく、自分から必要な情報を取りに行き、業務の背景や目的を理解した上で主体的に動くよう心がけました。会議での発言や資料作成でも、自分の視点を持って提案することを意識するようになり、周囲とのコミュニケーションもより積極的になりました。こうした姿勢の変化によって、同僚から業務を任せてもらえる機会が増えたことは大きな自信につながりました。また、国際機関という多文化環境では、自ら動かなければ情報も機会も得られないことを身をもって学びました。主体性を持って関わることで、職場の一員として認められ、チームの中で役割を果たす実感を得られたことは、私にとって大きな成長になったと思っています。組織へのコミットメントを生むことは正直とても難しいですが、「あなたが来てくれてよかったよ」という言葉も最終的にもらうことができたので、目的意識をもち、業務に主体的に取り組むことが、結果自分と組織のためになるのではないかと思います。

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広報業務の一環でイベントの参加者と交流

活動中に苦労したこと・それをどのように乗り越えたか

ナミビアでの活動は、言語の業務の両方で大きな苦労がありました。まず言語の面で、最初の1か月は同僚の英語が速くかつ発音に癖があり、会議で出てくる略語も理解できず、準備していた知識や勉強では足りないと痛感しました。毎日悔しい思いをしましたが、分からない単語を積極的に同僚や上司に尋ねたり、日常会話を重ねたりすることで耳を慣らしました。相手のジョークに同じタイミングで笑えた時は、とても嬉しかったですね。業務の面では、国連の年間報告書作成をサポートする中で、情報を落とさず簡潔にまとめることに苦労しました。そこで、各国連機関の成果を正確に理解するためにその機関の活動やプロジェクトについて調べたり、参考資料を読み込んだりして、日々勉強を重ね、必要な情報を拾う能力を鍛えることで乗り越えました。その結果、ナミビアにおける国連の活動を深く理解できるようになり、情報を整理する力も身につけることができたと思います。その他にも広報の活動として、イベントの報告記事を書かせてもらった業務では、専門的な内容を一般の読者の方に理解してもらえるように内容を分かりやすくしながら、過去の記事を参考に国連のスタイルによせるということが難しかったです。同僚の協力も得ながら、フィードバックを反映していくことで満足のいく記事を書くことができたと思います。

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UNICEFの友人と一緒に

参加を考えている方へのメッセージ

間違いなくあなたの人生を変える機会となり、かけがえのない財産になるので、迷っているのであればぜひ一歩ふみだして、挑戦してほしいと思います。私が派遣されたナミビアのUNRCO、Resident Coordinator Officeは国際スタッフと現地スタッフが共に働く多文化的な職場環境で、日常的に異なる文化的背景を持つ同僚と協働する機会がたくさんありました。何気ない日常会話や会議を通して彼らとの関係を深めることで、異文化な環境で自分の意見も発言しながら、柔軟なコミュニケーションをとる力を高めることができたと思います。 また、前のパートで言及しましたが、苦労しながらも得られた能力や経験がたくさんありました。こうした経験ができるのはこのプログラムの大きな特性であると思います。しかし、私がこのプログラムに挑戦すると決めた時、正直周りの学生や過去の先輩が素晴らしく、自分は過去の方々のような貢献ができるのだろうか、このプログラムに選ばれるのだろうかなど自信は全くなかったです。それでも準備とたくさんの努力を重ね、果敢に挑戦することを続けていくことで、今こうしてメッセージを残すことができています。迷っている方、大学生のうちに国連機関で国際協力に携わることのできる当プログラムには、勇気を持って果敢にチャレンジすることを心からお勧めします。あなたの人生にとって価値ある経験になることを保証します。

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同じ国連ボランティアとして頑張る仲間たち


お問い合わせ

国連ユースボランティアは大学ごとの募集となり、出願にあたっての諸条件や手続き等が異なります。
詳細につきましては、各大学のページをご確認のうえ、所属大学にお問い合わせください。

  • 関西学院大学
  • 明治大学
  • 明治学院大学
  • 立教大学
  • UN Volunteers

本プログラムは、関西学院大学とUNVの協定に基づく派遣です。